バビロンの大富豪の教えとは

お金

はじめに

お金持ちになりたいと思う人は多いが、実際にお金持ちになれる人は極一部。
しかし、普通の人がお金持ちになれることも一つの事実。

『バビロンの大富豪の教え』は、
1926年にアメリカで出版された『The Richest Man in Babylon』です。

古代バビロニアを舞台に、お金を貯め、守り、増やす原理原則を学べる物語です。
当時のベストセラー、いまなお多くの人に読まれています。
現代のお金に関する書籍の原点とも言える本でもあります。

『バビロンの大富豪の教え』が読み続けられているのは、時代が変わっても不変である「生きる知恵」がわかりやすく書かれているからでしょう。
目先のお金を得るためのテクニックではなく、お金とうまく付き合う生き方・知恵を学ぶことができます。

黄金に愛される七つの道具

1.収入の10分の1を貯金せよ

お金が貯まらないならば、お金を貯める仕組みを作ればよいのです。
はじめから収入の10分の1を貯金すれば、お金は貯まります。

とはいえ、支出を下げなければいけないですね。
ここで次の道具です。

2.欲望に優先順位を付けよ

バビロンの大富豪はこのようにおっしゃています。
「収入の10分の1を貯金に回し、残りの10分の9でかなえられない欲望をあきらめるのだ」

欲望に優先順位を付けましょう。
優先順位の低い欲望をあきらめても、実は生活水準は変わりません。

3.貯めた金に働かせよ

お金がお金を稼ぐ仕組み(=貯めたお金を投資し、利息をもらう仕組み)を作るようにしましょう。
お金を持っていることが財産ではありません。
定期的にお金が入ってくる仕組みこそが財産です。

4.危険や天敵から金を堅守せよ

短期間で多額のお金が入るような儲け話って乗りたくなりますよね。
リターンを得るには必ずリスクが生じます。
一時の感情に頼らず、専門家や経験者に話を聞いて「真実」「事実」を抑えるようにしましょう。

5.より良きところに住め

ただ「安い」ところに住むのはやめましょう。
住居は幸せと密接に関わってきます。

心の状態はお金の付き合い方を大きく動かします。
住居への支払いは心を豊かにする投資です。

6.今日から未来の生活に備えよ

10年後今と同じ健康状態で働き、収入を得れるとは限りません。
毎月少しでもお金を積み立て、働けなくなった時への貯えを残しましょう。

7.自分こそ最大の資本にせよ

世の中にお金持ちになる教えは山ほどありますが、お金持ちの人は一握りです。
結局は「行動に移した人か」「行動に移していない人か」の違いです。
行動に移した人だけが、お金持ちへの道を歩めます。

「お金」と「幸せ」を生み出す5つの黄金法則

上記の7つの道具を昇華、より具体化したものが5つの法則になります。

法則1 家族と自分の将来のために収入の10分の1以上を蓄えるものの元には、黄金は自らを膨らませながら喜んでやってくるだろう

お金を貯める仕組みを作りましょう。

法則2 黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう

お金に稼いでもらうにも、より効率よく稼いでもらう方がいいですよね。
効率的に稼げる投資方法を見つけましょう。

法則3 黄金の扱いに秀でたものの助言に熱心に耳を傾ける持ち主からは、黄金が離れることはないだろう

すでに成功した人の経験則や法則を学びましょう。

法則4 自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防衛に秀でたものが否定する商いに投資してしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう

「危険な商いに手を出すな」ということです。
そのためには危険か否かを見極める必要があり、よく知りもしない商売や投資信託には手を染めないようにしましょう。

法則5 非現実的な利益を出そうとしたり謀略かの甘い誘惑の言葉に乗ったり己の未熟な経験を猛進したりするものからは黄金は逃げることになるだろう

「手軽な手段でお金を2倍にできます!」と甘い誘惑の言葉に騙されないこと。

最後に

バビロンの大富豪は、お金の真理を教えてくれます。
改めて見ると「当たり前」なことを述べているのですが、その「当たり前」を当たり前と再認識させてくれます。
お金を増やす具体的な方法はこの真理の上に成り立っているものとして、度々この真理を思い返してみることが道を歩み間違えないコツだと思います。

「お金があれば幸せか」というと必ずしもそうではありません。
しかし、実現するためには「お金」が必要な欲望が多いことが事実です。

お金は手段であり、目的ではないことを認識しつつも、
欲望を達成するためにお金が必要ということも重要視しましょう。

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