成果を出すために最も大事なことは、成果を出さなければならないタスクに対して、成果を出すまでコミットすることです。
そのためにやるべきことは、そのタスクが「どれくらいの時間が必要で」「どのような段取りで」取り組むかを予め想定(計画)しておくこと、他にもどんなタスクがあって「そのタスクに書ける時間がどのくらいあるのか」を調整しておくことです。
想定(計画)といっても、これが案外難しいもので初めのうちはなかなかうまくいきません。
途中で緊急タスクが入って妨げられてたり、思っていたペースでタスクに取り込めないこと(集中できなかったり、休憩が長くなったり)がしばしば発生します。
そのような想定外を踏まえて、想定(計画)の精度を高めていくことで、やらなければならないタスクをその日中にしっかり完了まで持っていくことができます。
日次スタート・日次レビューというタスクを1日の始めと終わりに組み込むことで、確実に明日の自分を成長させることができます。
つまり日次スタート・日次レビューとは、一言で説明すると、
日次スタートは、1日の始まりに1日の過ごし方を計画すること
日次レビューは、1日の終わりに1日の過ごし方をどのように過ごしたか評価を行い、明日をよりよく過ごすよう軌道修正すること
になります。
日次スタートでやること
私が実際に日次スタートでやっていることを説明します。
①前日の日次レビューで実施したその日やるタスクを確認し優先度を調整する
②タスクを手に収まるサイズに書き換える
③そのタスクを実施する時間帯を決める(午前か午後やるかだけでもOK)
所要時間はおおよそ5分程度です。
①のポイント
私は朝一が1番捗るため、なるべく時間をかけないようにその日の計画は前日に済ますようにしています。
それが、①のタスクで早速名前が出ている日次レビューですね。
②のポイント
タスク消化する時間に入ってから「何をやるか」を考えないようにするためです。
予めタスクを実行レベルに落とすことで悩みなくタスク実行に入ることができます。
また、この時点でタスクを実行レベルに落とすことで悩む場合は、「タスクを実行レベルに落とす」タスクを作ります。
③のポイント
何時何分から実行すると決めても構いませんし、午前もしくは午後に実施するなどといったレベルでも構いません。
大事なのは1日の終わりに「タスクの消化が間に合わなかった」と気づくのではなく、途中経過時点でそれに気づき軌道修正できるようにすることです。
どこまで詳細な時間を設定するかは自分のスタイルに合うよう色々試してみることをお勧めします。(自分に合わないのに分単位でやってしまうと、計画しただけで満足してしまうことがあります。手段は目的を支援するものでしかないことを注意して下さい)
日次レビューでやること
わたしがやっていることを説明します。
①今日実行したタスク、実行できなかったタスクを確認しKPTで整理する
(KPT:後続で説明)
②プロジェクトのWBSのステータスを最新化する
③プロジェクトのWBSの他メンバーのタスクの状況を確認する
④スケジュールから明日の予定タスクを書き出す
⑤メール・手書きメモなどから明日の予定タスクを書き出す
時間はおおよそ15分ほどかけます。
それぞれ説明します。
①のポイント
KPTとは、
K(Keep):よかったこと(事実)
P(problem);悪かったこと・反省すること(事実)
T(Try):(よかったことを)継続すること、(反省を踏まえて)明日に活かすこと(解釈)
です。確かスクラム(システム開発手法の一つ)の考え方だったような気がするのですが、シンプルで使いやすいので自分用に落とし込んで使っています。
日次スタートで立てた計画が全て消化できた時は、うまくいったと認識しましょう。計画通りタスクを消化できなかった時は、うまくいかなかったと反省しましょう。
そしてより良い明日を過ごすために明日に活かすことを決めます。
Keepが書けない日、Problemが書けない日があっても構いません。
どうせ毎日考えるのですから1、2分時間を決めて書き出してみましょう。より良い明日を過ごすための時間そのものが大事なのです。
②③のポイント
今より若手の頃は個人のタスク管理だけで済んでいたのですが、
今はプロジェクトを管理監督する立場でもあるので、自分のタスク=プロジェクトのタスクであるためプロジェクトのWBSが自分のタスク管理とほぼ同等の位置付けになっているため1日の最後に確認を行います。
プロジェクト管理者としては、プロジェクト全体に関わる問題の早期発見・早期対応を大切にしなければならないため個人のタスクの反映と他メンバーの状況確認を行います。
④のポイント
プロジェクトのWBSやスケジュールに入ってる打ち合わせを確認し、明日の作業時間がどれほどあるか、どんなタスクを実行しなければならないか書き出します。
作業時間に対しタスクが多すぎる場合は、翌日の仕事開始時間を早めたり、他のメンバーにタスクを振ったり調整を行います。
⑤のポイント
忘れがちなのがこれです。しかも重要なタスクであることが多いです。
わたしは打ち合わせや普段のメモをiPadのノートアプリに書いているのですが、そこに書いてあるタスクで今日消化できず明日に持ち越しとなったものはここでタスクの書き出しを行います。
ここのタスクは概ね依頼されたり上司から指示されたもの、ないしは自分で気づいた重要タスクであるので必ず振り返っています。
まとめ
今回は日次スタート・日次レビューについて記載しました。
日次スタートは1日の始めに行う計画のこと。
大切なことは「いつ」「どんなタスク」をやるのか優先度も含めて決めておくことです。
日次レビューは1日の終わりに行う過ごし方の評価・明日の計画の事前整理のこと。
大切なことは、今日より明日をよりよく過ごす意思を持つこと。そして明日の朝一の時間を大切にするため、事前に明日行うタスクを書き出しておくことでしたね。
今日もありがとうございました
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